まじめすぎる人が報われる職場へ〜チームで考える〜

こんにちは。ととさんファミリーです。

今日は少しだけ、真面目な話をしたいと思います。

身近な友人が、ある出来事をきっかけに処分を受けることになりました。
それは、誰かを助けたいという優しさから生まれた行動でした。

働き方改革により、残業が規制されるが仕事量が変わらない。
徐々に、彼のチームメンバーは闇残業をしだした。
闇残業を防ぐために、彼は業務量を調整。
誰かに迷惑をかけたわけではない
仕事を放棄したわけではない。
ただ、チームを守りたかった。
それだけだった。

決して悪意ではなく、むしろ仲間を想う気持ちの裏返し
しかし、彼の行動は、会社のルール違反。
そして、課せられた重い処分。

人のために動くというのは、いつだってリスクがあります。
とくに職場という場所では、
「正しさ」と「優しさ」がすれ違う瞬間がある。
彼は、その狭間で悩み、迷い、そして傷つきました。

目次

「これからは、もっとみんなで考えていかなければいけないよね」

処分が決まったあと、彼が静かに言った言葉です。
それを聞いたとき、私は胸の奥が少し温かくなりました。

会社のルールを守らなければならないという思いと
疲弊するチームメンバーを救いたいという葛藤の末
選んだ選択。

「本当はどうすれば良かったのか」
「完全に間違っていたのか」
「人を守るってなんだろうか」
「なぜルールがこんなに理不尽なんだ」

今までもチームで話し合いながら、
みんなで支え合ってやってきた。
でも、これからはもっと――。

「守るために一人で動く」から、
「支え合って一緒に考える」へ。

それは、優しさの形を変える再出発の言葉でした。

優しさは、なくならない

ルールを破る優しさは、たしかに許されない。
でも、優しさそのものが間違いだったわけじゃない

むしろ、そんな気持ちを持てる人がいるから、
職場にも温度が生まれ、
周りも救われる。

ルールを守ること、人を想うこと。
その両方を大切にするのは難しいことが多い。
しかし、探し続ける姿勢は、今回のことがあっても失わないでほしい。
それが、本当の誠実さだと思うから。

君は何も失っていない

彼自身の行いは、たしかに良くなかったのかもしれない。
ルールに照らせば、誤りとされることだろう。

けれど、それは
「彼という人」を否定するものではない

彼がこれまで積み上げてきた信頼
仲間たちとの
一緒に歩んできた時間――
それらは、何一つ失われてはいない。

彼を知らない本部の人たちは、
会社のルールに基づいて、
ただ職務として裁く。
それは仕方のないこと。

けれど、彼のそばで働いてきた人たちは知っている。
彼がどれほど誠実で、
どれほど仲間を想い、
どれほど真っすぐに仕事に向き合ってきたかを。

彼が築いてきた信頼は、
ひとつの処分で消えるようなものではない。
むしろ、この出来事を経て、
その信頼は静かに、より深いものに変わっていくのだと思う。

人は、失敗や傷を通して、
初めて“本当の優しさ”を知る。
そしてその優しさは、
周りの人の心をやわらかく包んでいく。

彼は、何も失っていない。
彼を慕う仲間たちは、
今も同じ場所で、同じ想いで、彼を見つめている。

ルールが彼を裁いても、
信頼は彼を離れない。
それが、彼が長年築き上げてきた証。

これからの「守り方」

彼はこれからもチームの中で働いていきます。
きっと今まで以上に周りを大切にし、
誰かが困った時に静かに手を差し伸べるでしょう。

でも、もうひとりでは抱えません。
みんなで考える。
みんなで守る。

それが、彼の新しい優しさの形です。
そして、それで十分。

まじめすぎる人へのエール

世の中には、
正しすぎて苦しくなる人、
優しすぎて傷つく人がたくさんいます。

でも、そういう人たちがいるからこそ、
この世界はちゃんと回っているのだと思います。

だから私は、

「まじめな人が報われる社会であってほしい」

と願うし、その一歩として、

「チームで考える」ことを大切にしていきたいと思います。

編集後記

この記事を書きながら、
“正しさ”と“優しさ”の両立って本当に難しいと感じました。
でも、ルールの中で生きながらも、
人を想う気持ちは決して消えない。

彼の言葉を借りるなら――

「これからは、もっとみんなで考えていかなければいけない。」

この一言が、たくさんの職場で届きますように。

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