子供への金融教育について
40代の私は最近思うことがあります。
もっと早く、お金の貯め方や増やし方、使い方を知っておきたかった
少し前までは、今のようにネット証券がなかったので、気軽に投資などできるような環境ではありませんでしたが、それでも、今思うと、もっと上手なお金の貯め方、増やし方、使い方があったなーと思うことがあります。
今は、インターネットが普及し、自宅にいながら世界中の会社に投資したり、いろいろな情報を得ることができるようになりました。
知識や経験、行動力がある人が資産をどんどん増やしていける時代だと思います。
資産を築くことは、自由な時間を得ることや人生の選択肢を増やすことにつながります。
「子どもが自分の価値観に沿った人生を送れるよう
生きる力をつけさせること」が親の役目
なのかなぁと思います。
その方法の一つとして、我が家では、6歳の娘にお金について学ぶ機会を作るようにしています。
少しずつお金の知識をつけてもらうよう試行錯誤しながら日々取り組んでいます。やり方が正しいのかどうかはわかりませんが、
やった方が やらなかった時よりも メリットがある
のかなぁと思っています。
我が家での取り組みやエピソードについて目的ごとに紹介します。
賛否両論あるかと思いますが、「40代」・「子育て真っ只中」の「サラリーマン家庭」の一つの事例として読んでいただければと思います。
6歳の娘には、以下のことを理解し、身につけてほしいという思いで、お金のことについて教えています。
身の回りにあるものや環境はお金が必要だということ
1ヶ月の労働時間と給与について明細を見せながら説明。
その後、現金を各生活費口座(住宅ローン、食費、光熱費、教育費など)に振り分ける作業を見せたり、一緒にやったりします。
それぞれの内訳の説明をすることで、娘はなんとなく、住んでいる場所や電気、水、習い事にお金がかかっており、両親が働いて得たお金でそれらを払っているんだなぁと感じるようになっています。
お金を得るためには、自分の時間を使う必要がある
毎月の小遣いとは別にお手伝い(風呂、トイレ掃除など比較的手間のかかる作業)などをやってくれたときに、100円程度あげています。
大人が自分でやった方が作業は早いですが、それよりも働いて金銭を得るということをできるだけ早く経験して欲しかったので、実践しています。
お金をあげないとお手伝いしなくなるのではないか、という声もありますが、親子のコミュニケーションの時間が増えたことや、親を労わる発言が出たりなど、今の所良い面が多いような気がします。
お金の使い方を考えるようになる
我が家では6歳の娘に、月1,000円の小遣いをあげています。周りからは「多いよ」と言われることがあります。
失敗を含めて、お金の使い方を学ぶためには、ある程度の買い物ができる金額を与えることが必要だと思います。
我が家では、5歳の時から月500円の小遣いをあげ始めました。まだ、お金の価値がほとんどわかっていな買ったと思います。
しかし、半年くらいで3千円(500円玉が6枚)貯まって喜んでいました。
その後、近くのおもちゃ屋さんで、鬼滅の刃のキーホルダー(1個600円)が欲しいとおねだりされた際に、1個買ってあげました。
「もっと欲しい」とせがまれましたが、お金が有限であることを説明しましたが、駄々を捏ねていました。
そのうち、娘が、とびっきりのアイディアを思いついたかのように「自分の小遣いで買う」とキラキラした顔で言いました。これまでも、買い物の真似事のようなことはさせたことはありましたが、娘が初めて
自分のお金で買い物がしたい
と言ったのは、これが最初だったと思います。これはチャンスと思い、
自分のお金だから、好きなように買っていいよ
と話したところ、嬉しそう自分の貯金箱から500円玉を6枚をとって再びおもちゃ屋さんへ行き、
3,000円全てを使ってキーホルダーを5個買っていました。
購入後、帰りの車中で喜びを爆発させていました。
親におねだりしてやっと1個しか買ってもらえなかったのに、5個一気に手に入れた時には
「天下を取った」かのような気持ちだったと思います。
しかし、その後、半日も経たないうちに娘がしょんぼりとしています。理由を聞いたところ
昨日まであった500円玉、6枚がなくなって悲しい
とのこと。この経験を通じて
と思います。その後、娘の財布の紐が非常に硬くなりました。☺️
お金を貯める、増やす方法について考えるようになる
お金の価値がなんとなくわかってきた娘は、毎月、親の給与日にしっかり小遣いを請求してきます😆
その小遣いを、そのまま貯金箱へ。
最近は500円玉2枚よりも、千円札で要求してきます。本人曰く、
以前は、500円玉2枚が嬉しかったけど、紙のお金の方が重くないし、いっぱい貯金箱に入るから。
とのこと。紙幣の本質をついた発言だと思います。
貯めることについては、なんとなくわかってきているのかなと思います。
増やす方法については、今後、投資についても教えていきたいと思っています。
流石にまだむずかしいかなと思いながら、
お金が必要な会社とかにお金を貸したら、後でプレゼント(投資益・配当金)と一緒にお金を返してくれるよ。
お父さんはアメリカの会社にお金を貸しているよ。
アメリカの会社が儲かったらお父さんにプレゼント(配当金、運用益)をくれるよ。
と話をしています。
さらに、現実的な体験をさせるため、今考えていることは、1年の最後の日に、貯金箱にあるお金を計算させて、その金額の10%を利息として娘に説明しながら渡そうと考えています。
その利益は、完全なる不労所得(元々子供は働いていないのですが😆)として、使っても、元金=貯めた小遣いは減らないという経験をさせたいと思っています。
さらにその先に、その利息の一部でも貯金した場合に、翌年は「小遣い(元金)+利息」に対する10%分の利息が受け取れるという複利の力も学ばせていきたいと思っています。
お金を使うべきタイミングの判断する力がつく
頑張って貯めて増やしたいという経験があって初めて、「使うべきタイミングを判断する力がつく」ものと思います。
前述の通り、娘は5歳の時に半年かけて貯めた3千円を全てキーホルダーを買って、その後「貯金がなくなって寂しい」という体験をし、財布の紐が硬くなりました。
上記の経験をさせることで、お金を貯めて増やすことの重要性を学ぶことができると思いますが、
娘には「お金を使う」経験もしっかりして欲しいと思っています。
お金を管理する力とは
「稼ぐ⇨貯める⇨使う」
の一連の流れの中で、自分の価値観やライフステージに合わせて、どこに力点を置くかを自分で判断できるようになること
だと思っています。
最近娘は、1際になるいとこの誕生日に、自分のお金でプレゼントを買いたいと言ってきました。
小遣いを貯めたお金で、年下の子にプレゼントを選ぶ娘の姿に「良いお金の使い方」だなぁと微笑ましく思いました。
どんなものを買うかは、比較的早めに決めていた娘ですが、同じ金額でより多く購入できるように売り場を探し回っていた姿も可愛らしかったです。
人生の選択肢を広げるために、お金を得る手段を考えるようになる
お金を得る手段としてイメージしやすいのは、会社などで働くことですが、
お金を得る手段は 一つではない
と思います。
また、収入源は複数あった方がリスク分散にもなるし、人生の選択肢が広がると思います。
娘には、資産運用による配当金や、利息の話とあわせてお金を稼ぐ方法についても学ばせたいと思います。
お金を稼ぐ方法については、
・給与明細を見せながら会社勤めで得られる給与について説明をすること
・ブログの作業を一緒に手伝ってもらうこと(タイピングや画像を選んでもらうなど)
・メルカリなどで不用品を出品する作業(写真撮影、コメントのやり取り、商品の梱包・発送)の様子を見せる
などしています。
特にメルカリは、自宅で使っていないものが、ネット上で必要な人に販売され、お金となり、その資金で必要なものが買えたり、遊びに行けるという経験をなんとなく感じているようです。
私は長年、会社勤めということもあり、稼ぐ手段について多く経験しているわけではありません。
これから色々経験しながら、娘と一緒に複数の収入元を得る方法を勉強し、人生の選択肢を広げていきたいなと考えています。
お金に縛られず、自分の価値に沿った人生を送ることができるようになる
子供へのお金の教育をする上での最終的なゴールです。
娘がどのような進路を選択するかわかりませんが、繰り返しになりますが
子育てとは
子どもが自分の価値観に沿った人生を送れるよう、生きる力を身につけさせること
だと考えています。
生きる力には、肉体的・精神的な強さや柔軟さもあるかと思いますが、生きていく上で必要となるお金を稼ぎ、管理する力も同じくらい必要だと思います。
私は、試行錯誤しながらこのようなことを続けながら子供が自由な人生を送れる力を身につけられる力をつけさせていきたいと考えています。
最後に
子どもへのお金の教育は、今後、義務教育課程(家庭科の時間)で、少し取り扱うとの話もあります。
しかし、学校の先生の業務量の多さをみると、金融教育まで学校に期待するのは酷だと思われます。
子どもへお金のことを教えてあげられる場所は、やはり、お金を稼いで、生活をやりくりしている現場である「家庭」の役目だと思います。
紹介した我が家の内容には、賛否両論あると思いますが、「40代」・「子育て真っ最中」・「サラリーマン」家庭のの一つの事例として、何か参考にしていただけると幸いです。
これは、2年前にととパパが書いたブログを再作成したものです。
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